ブレーキの質の違いは?ディスクとドラムブレーキの違いなど解説

ブレーキの質の違い

 

ブレーキの主流はディスクブレーキですが、今でもドラムブレーキは健在です。質の違いもありますが、安全性を選ぶかコストで選ぶかで迷うこともあります。もし質の高さで選ぶならブレンボもおすすめです。どちらにしてもメリットとデメリットがありますので、違いを知って自分の車にぴったりのブレーキを見つけてください。

質が良いブレーキシステムならブレンボ

高性能なブレーキシステムなら第一に挙がるのがイタリアの「ブレンボ」です。ブレンボでは「ブレーキローター」や「ブレーキパッド」「ブレーキフルード」などがあります。今までブレンボでは一般規格のブレーキがないイメージもありました。現在では純正品と同一の規格を開発しておりそれによって一気に普及しました。

違いのわかる方は、ぜひブレンボを候補に入れてみてください。以下では一般的なブレーキシステムなどを中心にご紹介します。

スポーツカーにカーボンブレーキが多い理由

質で選ぶならカーボンブレーキもありますが、こちらはスポーツカーなどのスーパーカーに多く搭載されています。一般的なスチールと違い、「高温時の強度が高い」「軽い」「高弾性」などに優れているからです。また錆にも強く耐久性も高いので理想のブレーキと言われます。

カーボンブレーキはここがすごい

カーボンブレーキのメリットは「見た目がかっこいい」「バネ下重量の軽量化」「高速域でも制動力が高い」などがあります。スポーツカーは超高速で走るため、ブレーキをかけた時に高温になります。またバネ下の重さが軽ければ走行も安定しますし、大型のキャリパーは見た目も良くおしゃれです。デザインと実益を兼ねているからこそ人気があります。

ディスクとドラムブレーキを比較

ディスクとドラムブレーキを比較

車のブレーキは大別して「ディスクブレーキ」と「ドラムブレーキ」に分かれます。以前は前輪部分にディスクブレーキが使われ、後輪部分にはドラムブレーキが使われていました。現在の主流では後輪部分にもディスクブレーキが使われています。理由は安全性が高いからです。

ディスクブレーキの特徴

ディスクブレーキは走行中に回転する「ディスクローター」をブレーキパッドで挟み、発生した摩擦力を使って制動力を発揮する構造です。ブレーキが外側から見えるのも特徴で、そのおかげで放熱性も高く高速運転でも制動力が強くなっています。一部のスポーツカーなどではカーボンが使われますがスチールが一般的です。

ドラムブレーキの特徴

ドラムブレーキはタイヤ(ドラム内)に設置した「ブレーキシュー」をドラムに押し付けることで制動力が生まれます。ただし、外側にタイヤが見えないためディスクブレーキよりも放熱性が悪い側面も持ちます。またドラムの中に水が溜まると摩擦力が落ち、ブレーキの利きが悪くなるなど安全性に難があります。

ディスクブレーキの優れている点

ディスクブレーキのメリットは「雨(水)に強い点」「放熱性が高く熱に強い点」「制動力に優れている点」などがあります。とくにディスクブレーキは、雨が付いたとしても遠心力で跳ね飛ばしてくれるので中にたまりません。水に濡れても大丈夫なので現在では安全性の面からもディスクブレーキが使われます。

ドラムブレーキの優れている点

ドラムブレーキが今も使われているのは、「低コストで済む点」や「低速での制動力に優れている点」などの理由があるからです。低コストでありながらそれに見合うだけの制動力も十分なので、バスなどに使用されることが多いです。低速で走る大きなトラックやダンプカーには最適のブレーキでもあります。

ドラムブレーキが残っている理由

ドラムブレーキが現在でも一部の車で使われているのは理由があります。それは、制動力自体がディスクブレーキよりも優っているからです。またブレーキを使わない時の摩擦力もディスクブレーキより低いです。長距離の運転手にとって、商売道具のブレーキが減りにくいというのは大きなメリットでしょう。

またドラムキーはディスクブレーキよりもコストを抑えられる点も魅力です。部品点数や組み立ての工程が多いのにトータルではコスト削減にできるのは技術力のおかげですね。そのためメンテナンスの費用も抑えられるのもメリットの1つです。

もしディスクブレーキをトラックに搭載していた場合、パッドの面積が小さいのでブレーキも減りやすくなってしまうのです。その点ドラムブレーキはパッドの面積が広く摩耗もしづらいメリットもあります。ただディスクブレーキの性能が高くなりつつある現在では、ドラムブレーキはやはり時代遅れの感もあります。

ブレーキがカックンしてしまう理由

信号が赤の時には普通減速しますが、その際にブレーキを踏んだままにしていると「カックン」となります。カックンブレーキは格好が悪いのはもちろん、もしかしたら後続車からクレームが出る可能性もあります。このカックンブレーキは、運転手が仕組みを良くわからないで使っているのが原因です。

日本車に多いカックンブレーキは、間違った認識から生まれる動作です。多くの運転手がブレーキを強く踏んだ時にしっかりと効いてくれるのが良い車だと勘違いすることから、メーカーもそのように作ってしまいます。カックンブレーキは急ブレーキの時に起こりますが、実は性能差よりも操作性の悪さが影響しています。

まとめ

車のブレーキの質の違いやそれぞれのブレーキのメリットやデメリットをご紹介してみました。車のブレーキ選びのヒントになれば幸いです。

安全性からみればディスクブレーキが優れていますが、仕事で使う方はコストも重要です。どちらにもメリットやデメリットがあるため慎重に選ぶようにしてください。

もしスポーツカーのブレーキなどのパーツをお探しなら、ぜひ一度「有限会社 HRD」にお越しください。ワンオフ制作や小ロットのパーツ販売など、業務用のパーツを探すお手伝いをさせていただきます。